もう自転車で行けるレトロ電柱物件はないのか?とずっと思っていたら 先日 宮岡様のコメントで鶴巻市場交差点にレトロコンクリ電柱が現存との情報をいただきましたので 早速巡検に行ってきました  感謝です! 物件現場は馴染みのある京浜急行線沿線の井土ヶ谷です

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弘明寺商店街 土曜日なので賑わいがありました

笹釜道路で上大岡 あとは大岡川沿いを北上して 弘明寺商店街に入り少し歩いてから裏道で現場へ


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会えました!歩道アーケードの天井抜き物件です  平戸桜木線 鶴巻市場交差点にはかつてその名の昭和のマーケットがありました 中高生のときここを通ると野菜がたくさん並んだ賑やかそうな風景がありました

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イメージは浜マーケット

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さあ早速おさわりタイム開始(+_+)\バキッ!  ややや内部からへそが飛び出してるではないか!

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電柱はよく風化して砂利の浮き出し具合も完璧です 金属蓋や商店会プレートはありませんが空洞内部に板で固定してあった電源スイッチが電線付きでぶら下がっていました スイッチに力を入れてみましたが完全に固着しております 昔の琺瑯製スイッチではなく樹脂製ですから経年劣化で表面はいい感じにザラザラで3A 250Vの文字が確認できます

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電柱はよく風化して砂利の浮き出し具合も完璧です 金属蓋や商店会プレートはありませんが空洞内部に板で固定してあった電源スイッチが電線付きでぶら下がっていました スイッチに力を入れてみましたが完全に固着しております 昔の琺瑯製スイッチではなく樹脂製ですから経年劣化で表面はいい感じにザラザラで3A 250Vの文字が確認できます

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街 13587 中 認識プレートでしょうか?

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電柱を避けるように後からアーケードが設置されたようです 照明部分は欠損しています

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久しぶりの物件巡検でコーフンしましたが 是非また物件を発見しに行きたいものです

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番外編 レトロ電柱の対面側に太いコンクリ電柱を短く切って看板支柱にした物件 入り口の左右にあって片方は病院の看板でした 大胆な再利用ですねえ

この後は古いコンクリーつながり物件を見て帰ることにしました

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番外編 レトロ電柱の対面側に太いコンクリ電柱を短く切って看板支柱にした物件 入り口の左右にあって片方は病院の看板でした 大胆な再利用ですねえ

この後は古いコンクリーつながり物件を見て帰ることにしました

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現行のガードレールの高さほどの小さい墓石みたいなコンクリの塊です
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裏側には錆びた六角ボルトのアタマ 反対側にはネジ部の切断面がポチっと出ておりました おそらく全面にあった円筒鉄パイプを固定していたものでしょう 戦争時の鉄不足から全て回収されてしまったのかもしれません

コンクリ支柱を鉄棒で繋いだ旧ガードレールの完全物件はここから続く尾根道エリアの坂に現存しているので 別の機会にケルビムで巡検してみましょう

次はぴゅーって急坂を降りて掘割川沿道に戻ります

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見たかったのはこの謎の物件

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河岸から突き出した建造物で幅を考えれば歩道の一部でしょうか?

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対岸からの景色

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こらこら入っちゃいけませんよ!ゴメンチャイ

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1870年(明治3年)から開削が始まった掘割川は中村橋付近の丘陵を切り下げた中村川から根岸湾へ直線的に伸びる運河です ここから河口まで1kmほど

下流の坂下橋16号線沿いにも全く同じ物件が残っておりました

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運河の荷揚げ場も残っています

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石積排水門がカッコイイ

本日の巡検はここまで また新しい物件に会えますように

追記

謎を調べていたらこちらで 黒澤明監督作品 『天国と地獄』 1963年 の中に映り込んでいることを知りました 昭和30年代の横浜風景はこの映画の中に詰まっているようです 改めてヘンタイ目線で鑑賞し直します爆

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掘割川の出っ張りは天神橋バス停への歩道じゃないか!

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稲荷坂旧ガードレールは昭和30年代にはまだ鉄棒があったし高さも十分です
当時は危険を喚起する黄色と黒でペイントされていたようですね

5/15 井土ヶ谷物件・稲荷坂・掘割川巡検 ミキスト 37km


コンクリ電柱の謎(11)井土ヶ谷” に対して10件のコメントがあります。

  1.  六浦っ子 より:

    相変わらず楽しそうなコトやってますね。なるほど!弘明寺辺りにはまだ未知なる物件ごあるんですね。掘割川の河岸は興味深いです。あたしも以前から気になってました。文明開花の頃ではないんでしょうが、戦中戦後高度成長期あたりの遺構でしょうか? ヨコハマおもしろいですね。

    1.  あじこぼ より:

      六浦っ子さん こんばんは
      地理歴史+ヘンタイ趣味+自転車は無限でしょう あはは

      掘割川の物件は橋の架け替え工事が長く続いていたこともあり 通過しても認知まで至らなかったようです どこかに遺構の資料は残っているはずですので調べてみます
      まだまだディープなヨコハマ風景が残っていますのでお出かけしましょう

  2.  チャイ爺 より:

    お疲れ様です。本日は梅雨入りと言うよりも、風が台風の様子でしたね。
    犬の散歩はお休みしました。
    「レトロコンクリ電柱」は今まで意識が無かったでした。中々のデザインで、まるで「エンタシス」の柱のようですね。(知ってる単語を使いたいだけ!)相当な希少価値に違いない。中々のご趣味!
    掘割川の「コンクリ歩道」はコンクリが侵食して、玉砂利が浮き出ているなんとも古風な佇まい。若い頃、自転車で掘割川の左岸の道を通ってシンボルタワー往復に使いましたが、全然気付かなかったですね。
    小学校の頃住んでいた、横須賀日ノ出町の通称かまぼこ岸壁も同じ風情で、玉砂利の浮き出たかまぼこ型の古いコンクリ岸壁を思い出しました。仲間内での海水浴場でした。まさにレトロな雰囲気ですね。アーチ型の石積排水門も素敵。私、石組は大好物です。では又。

    1.  あじこぼ より:

      チャイ爺さん こんばんは
      本日は帰宅の環状25号線はきつい向かい風が吹き スクーターも煽られて怖かったです

      レトロコンクリ電柱は縦溝のあるギリシャ神殿柱タイプと
      https://otonaninareru.net/corinthian-order/
      素朴なプレーンタイプがありますが特に脳の記憶は圧倒的に前者です なかなかいいでしょう

      古いものは何でも壊して新しくする都市づくりにギモンを持ちます
      使い続けながら歴史的価値を後世に引き継ぐ貴重な構造物を守った例もあります
      わたしは泣けました こういうのが好きなんです
      http://blog.livedoor.jp/ajikoboo/archives/50727151.html

  3.  taboom より:

    川沿いのコンクリは入っちゃいけないものなんでしょうか?
    こんなの見たら是非入りたくなります。リスクを背負うのはいつものことよ(笑)
    海側だからこんな素敵な遺構が残るんだろうなぁと感心しましたが、そうじゃなくて自分の足下にもきっとあるのに気づいてないだけですね。まず足下さらいましょ。

    1.  あじこぼ より:

      taboomさん こんにちは
      どうなんでしょう 川に面した側の道路は歩道がなく ガードレールを越えたら車両ごとドボーン!なんです
      だからヒトなんて来ないし入らないゾーンと鼻から思っているのか 手うすい管理でした 特に立ち入り禁止文字は見えませんでしたよ
      まさか自転車で乗り付けるヘンタイがいるなんてねぇ オシャカサマデモキガツクメイ

      こんなモノに気が付かないって今まで何見てたんだろう?自分の好奇心が錆びちゃったんじゃないのと嫌気がさします
      自転車でもっともっとさらいに行きましょう

  4.  銀モコ より:

    コンクリ電柱探索、ご苦労様です。
    まだまだ、あるんですね。

    私の実家のある瀬ヶ崎の「A家の谷」方面も崖崩れ防止の工事が始まるようで電柱の存在も危うくなってきそうです。

    ところで、堀割川の「謎の物件」ですが、やはりバス停に関係してるようですね。(真意は要調査ですね)
    http://naisuiro.blog46.fc2.com/blog-entry-508.html?sp

    1.  あじこぼ より:

      銀モコさん こんばんは
      レトロコンクリ電柱はこのエリアではおそらくこれが最後になるかもしれません
      情報がありましたらよろしくお願いします

      運河沿いの「謎の物件」桟道はやっぱり部分的な設置を考えれば市電時代の道路幅員確保の対策と考えるのが正解でしょう でも特に答えを出さないでおくほうがこれについてはココチいいです

  5.  宮岡 より:

    あじこぼ様

    早速の巡検おつかれさまです。
    フットワークの軽さに感服いたします。
    天国と地獄、改めて見てしまいました笑。稲荷坂を車で下るシーンの右側が崖になっていますが、現在では切り崩されていますね。60年近い年月を感じます。また、掘割川に残る電停、バス停の待避スペースもしっかり写っていてグッときました^_^
    この頃は現役で使用されていたのでしょうね。
    久しぶりにこの映画を見て気づいたことは、映画の公開が1963年とのことで、思っていたより新しい映画だったのだな、ということです。黄金町が麻薬窟のピークだった時代はもう少し昔の話と認識していたので。もしかすると映画公開は1963年ですが、時代設定は数年前の昭和32、3年頃なのでは?
    などと推測しております。
    映画ロケ地のサイトも拝見しました。面白いですね、マニアックすぎます。気になったのは権藤邸の窓から見渡した横浜駅西口の円筒形の建物のことです。現在の西口五番街のジョイナスの端に位置していますが、サイトではこの建物は立て替えられた、とありますが、僕はジョイナスのビルとジョイントしており、より大きなジョイナスのビルの中にそのまま現在でも存在しているのでは無いか、と推測しています。というのは現在でも円形の部分が露出しており、違和感を感じることと、その部分だけが大変古いビルの作りをしているからです。確証は無いので再度実地調査をしてみたいと思います。
    すみません、脱線いたしました、、、

    追伸

    コンクリート電柱の新物件を発見いたしました。
    横浜では無いのですが、Instagramにのせておきましたので宜しければご覧ください。

    1.  あじこぼ より:

      宮岡さん こんばんは
      はい うずうずしてすぐに行ってまいりました
      またどうしても掘割川に残る物件を確認したくて足を延ばしてしまいましたが「天国と地獄」につながるなんて今となってはワクワクが広がりました 私も改めて映画を見ることにしました
      >マニアックすぎます
      唸りました!ここまで深く当時の撮影ポイントを洗い出すとは...
      横浜駅西口の円筒形の建物は横須賀線の車窓から見えていたので記憶があります
      五番街の裏にはまだピザのピース形の建物がジョイナス駐車場にへばりついています もしかしたら土台から途中までの構造物を駐車場の足に残したのではと思っております
      学生アルバイト時代このピザ建物にあったニッカバーでよく飲んだ あっ私も脱線
      それにしても気になりますね

      コンクリ電柱物件情報ありがとうございます
      よく知っている神社の境内にあったなんて!それも2年前その境内で催された自転車フリマのパーツを買ったブースがこの物件の下でした あぅ

      またすぐにおさわり巡検に行ってきます